
笹戸温泉が知られるようになったのは室町時代後期(1500年前後)とのこと。
矢作川へ釣りに出かけた村人が、川岸の岩の間より湧く泉のほとりに白鷺を見つけました。
白鷺はひどく傷つき動くことのできない様子です。
しかし、数日後、白鷺は元気よく飛び立っていきました。
その姿を目にした村人は不思議に思い、白鷺が羽を休めていた泉へと近づきました。
驚いたことに、その泉には白いきれいな湯の花が、
石の割れ目からチョロチョロと湧き出ていました。
村人はこの水を汲み取って、その頃、
名僧として知られる隣村の萩平村三玄寺の住職釈柏庭に鑑定を求めました。
柏庭和尚曰く、「この水を飲用すれば五臓六腑の病に効果あり、
浴用すれば皮膚病に薬効あり。
また、肌を美しく保ち総じて若返りの効きめ大なり」とのこと。
以来近郷近在の人々足繁くここに来てこの泉の恩恵に浴したとのことです。
その後一時、湧出量が減じることもありましたが、1783年信州浅間山の大噴火の夜、
火の玉が飛来してから再び湧出量が増したとのことです。
これにちなみ、火の玉(溶岩)の落ちた山も「浅間山=せんげさん」と名づけ火の玉を
御神体として地の八幡神社の隣に浅間神社を建立し、湯の神として祭っています。